さんの 2012.05.08 平林寺と野火止用水 戻る ←→ 進む

先日の「こどもの日」に、埼玉在住の家族を訪ね、近くの平林寺を散策しました

所在地は埼玉県新座市野火止にあり、関東地方では格式の高い臨済宗の禅刹です

拝観料(500円)を払うと、日常ありのままの心に徹して生活するとゆう意味の
禅の神髄が書かれた、「平常心是道」のお札を受け取る

川越藩主の松平信綱は、玉川上水完成の功績により、同上水からの分水が許され1655年に
家臣の安松金右衛門に命じ、東京都小平市から分流させ、菩提寺の平林寺を抜け、近くの志木市
新河岸川で終わる、全長約25Kmをわずか40日間で野火止用水を完成させた。

分水口から野火止までの 4里(16km)の高低差は僅か 30間(約54m)で、勾配計算すると
0.003375 つまり、約 300m 行って 1m 下がるという、非常にゆるやかな勾配での工事であった。

境内の中に入ると、外の喧騒から解放され、静寂の合間に、烏や小鳥の鳴き声だけが聞こえる
本堂を離れて中央に進むと、すごく緩やかに流れている野火止用水の橋に出る

この流れが、三百数十年前に、モッコ、スキ、クワ等の道具だけで立木を伐り、木の根を抜き
蝋燭の明かりで高低を測りながら堀進めたことを思うと、昔の人のパワーに頭が下がる思いがする



平林寺の山門 (13万坪の境内林は国指定天然記念物




境内は武蔵野の面影を残し、野火止用水が流れてい






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